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(上編)叔父さんの住む霊界

十四 霊界の大学

 前回ぜんかい自動じどう書記しょききつづき、同日どうじつ午後ごご五十ぷんたのがこれであります。 叔父おじさんがいかにだいからだいほう進級しんきゅうし、いかに地上ちじょうとの通信つうしん開始かいしするにいたったか、それ肝要かんよう事情じじょうすこぶ明細めいさいべられてあります。──

『さて霊界れいかい学校がっこうもどってからのわしは、こちらの実況じっきょう地上ちじょうった人達ひとたちはやらせてやりたくてならなくなった。地上ちじょうわし衷心こころからかなしんでくれるものが沢山たくさんあるので、それがどくたまらないということも一つの理由りゆうではあったが、しかしそれよりも、地上ちじょう人々ひとびとすこしも未来みらい生活せいかつしんぜず、縦令たとえしんじたところで、見当けんとうはづれのかんがえばかりいだいている。──それが歯痒はがゆくてたまらないのであった。すでにまえにもべたとおり、わし自分じぶん骨肉みうちのものに通信つうしんしようとしてことごと失敗しっぱいし、ようやくのことでおまえ接触せっしょくたもつことに成功せいこうしたのであるが、しかしそこへたっするまでにはなかなかの苦心くしんかさねたものじゃ。最初さいしょはまるきり見当けんとうがつかず、うしてよいものやらいたずらにこころくるしめるばかりであった。が、是非ぜひとも通信つうしんしたいという決心けっしんがつくと同時どうじわし守護神しゅごじん不意ふいわし教室きょうしつあらわれた。

「あなたが受持うけもちのこの生徒せいとございますが」と守護神しゅごじん学校がっこう先生せんせいった。「近頃ちかごろ学課がくか成績せいせきたいへんよろしいので、そろそろ大学だいがくほううつらせたいとぞんじますが……。」

おうせのとお成績せいせきびはなれてすぐれてります。──よろしゅうございます、すぐその手続てつづきをいたしましょう。」

『やがて課業かぎょうおわると、生徒せいとどうわし身辺しんぺんむらがった。──

「イヤーお目出度めでとう! きみはとうとう一人前にんまえになったね!」

『そうって祝意しゅくいひょうしてくれた。わしほかにも数人すうにん生徒せいとがおのおのその守護神しゅごじんたちみちびかれ、お馴致なじみ校舎こうしゃにわかれをげることになった。

『するとやがてわし守護神しゅごじんうのであった。──

なんじいま地上ちじょう人達ひとたち通信つうしんしたいとおもってるが、その理由りゆうべでるがよい。」

わたし霊界れいかい実状じつじょう彼等かれららせたいのでございます。そうしてやれば、彼等かれらきているときから霊界れいかいりの準備じゅんびにかかり、わたしのように小学しょうがく課程かていまずともよいことになりましょう。また未来みらい生活せいかつしんじて人間にんげんにしましても、あまりにその観念かんねんとぼぎるようで……。」

「それはわかってるが、何故なぜなんじいま通信つうしんせねばならぬ必要ひつようがあるのじゃ? 人間にんげん何時いつかはみな霊界れいかいる。それから勉強べんきょうしても差支さしつかえなかろうが………。」

「イヤわたし自身じしん地上ちじょうときあまりに霊界れいかい研究けんきゅうおこたりましたので、少々しょうしょうなりともその罪滅つみほろぼしをしたいのでございます。」

「それなら結構けっこうじゃ。それなら充分じゅうぶん理由りゆうがある。地上ちじょう人類じんるいあまりにかみそむぎてる。なんじ彼等かれらみちびくことは、つまりおのれをみちびくことである。よ、なんじはすでにだい通過つうかしてだいほうはいりつつある。」

だいございますか?  うすればわたしがそちらへまいるのでございます?」

みな自力じりきでその方法ほうほう見出みいだすのじゃ。霊界れいかいおいては自分じぶんといこたえるものはつね自分じぶんである。ひとからならうことはゆるされない。つとめよ。さすればあたえられる。」

『それからもなくわし守護神しゅごじんわかれて、見知みしらぬ一ぐん青年達せいねんたちあいだ自身じしん見出みいだしたのであった。』


十三 自分の葬式に参列」(下)

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