心霊図書館雑誌総合案内> 「心霊と人生・第五巻

□ 世界心霊大会

 △三年目毎に開かるる世界心霊大会の丁度三年目が早くもめぐって来て、今年の九月にはそれが英京ロンドンで開かるることになった。英京では目下しきりにその準備最中である。

 △従来日本国はうした運動の外に全然取り残されて居たが、今年からようやくその会場に一席を要求する段取になった。日本国に取りてたしかに一の転換期たるを失わない。

 △むろんたった一度や二度の世界心霊大会の参列位で世の中の形勢がひっくり返る筈はないが、さりとて参列することは、参列せざるにまさることは万々である。私はこれに向って余り多くを期待もしないが、しかし同時に余りすくなくを期待もしない。

 △すべて孤立は事をあやまり易い。何事でも自国内丈で勝手な熱を吐いて居る丈ではさっぱり駄目だ。私はうした機会にできる丈彼我の長短得失を見極めて置きたいと思う。日本国民が心霊方面において世界でいかなる位置を占むる国民であるか?――これ一つ丈でも大凡おおよその見当がつけば、決して損ではないと思う。

 △それにつけてもわれわれは今更いまさらながら責任のはなはだ重きを感ぜざるを得ない。何となれば現在の世界局面の打開は要するに心霊方面から始まるに相違なく、従って絶対にこの際目標を過まるようなことがあってはならぬから………。

 △兎に角日本国がその精神的鎖国主義から覚醒すべき時代は斯くしてだんだん近づきつつある。(三・三・八・ 浅野生)


底本: 雑誌 「心霊と人生」 第五巻第四号

発行: 1927(昭和3)年4月1日 心霊科学研究会

※ 青空文庫の「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に準拠して、底本の旧字表記をあらためました。

※ 入力:いさお      2009年3月1日

※ 公開:新かな版    2009年4月19日


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