心霊図書館雑誌総合案内> 「心霊と人生・第四巻

編輯室より

△四月十八日には大阪で本会を中心とせる春季心霊大会が催されることになって、居りますので、それに出席のめに本号の編輯は三月の下旬から着手した。大会の出演者は未定ですが、岡崎万灯山の伊豫田英照氏が出席する丈は確定しました。又朝鮮金剛山の崔基南氏にも是非出演をという大阪からの希望なので、只今その交渉中です。成るべくそういう運びに致したいと考えて居ります。

△私の執筆している心霊講座は大体皆様の御満足を博して居るようではなはだ光栄に存じて居る次第であります。或人から何にかその種本がありはせぬかなどとという問合わせもありましたが、私の講座に所謂種本はありません。私はできる丈世界の心霊学界で定評のある、規準的参考書を蒐集し、又諸研究協会の新らしい報告を取り寄せ、これを自家の熔炉に入れて陶冶したものを講述しているので、五頁書くめにはすくなくとも平均五百頁位の書冊を読破して居ります。無論私は自分の現在りつつあることに満足して居るものではありませんが、一冊や五冊や十冊の所謂種本を使って、一夜漬けの巧妙な手品をお目にかけてるのでないことは御諒解を願います。

△心霊講座で一番心苦しいのは、実例の大部を欧米の研究報告にたねばならぬ点であります。就中実験室内の物理的心霊現象においてその傾向が強烈ですが、これは日本の現状においていかんともするに由なしであります。が、自然的、偶発的の心霊現象を講述する時になれば、私は立派なものを東洋から提出し得るものと信じて居ります。私の講座では、その種のものは最終に近づいてから現われる予定であります。兎に角私としては成るべく纏まったものにしたいと努力中でありますので、お心づきの個所があったら、御遠慮なく御指教を仰ぎたいと存じます。

(憑虚、三、二四)


底本: 雑誌 「心霊と人生」 第四巻第五号

発行: 1926(昭和2)年5月1日 心霊科学研究会

※ 青空文庫の「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に準拠して、底本の旧字表記をあらためました。

※ 底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。

※ また、HTML化に際して、章毎にページを分け、箇条書きに改行を加え、底本中の傍点表記を、下線表記に、白丸傍点表記を、強調表記に、置き換えました。

※ 入力:いさお      2008年6月27日

※ 公開:新かな版    2008年6月13日


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