心霊図書館雑誌総合案内> 「心霊と人生・第三巻

編輯室より

□先月は編輯法並に活字の組方にある程度の変更を加えたのが累を為して発行が予定よりも数日遅れ、皆様に御配慮をかけてはなはだ相済まぬ次第でした。が、改められた本誌の体裁は大体皆様の御満足を博し得たようで何より欣んで居ります。おモ少し固みを除れとの御註文もありますので、今後は成るべくそんなことに致したいと心懸けて居ります。

□第二回の求心倶楽部の読心術実験は大へん出席者の注意を惹いたものと見え、これに関する記事並に評論が沢山集まりました。本号は一寸読心術号と言った観があります。これは誠に慶賀すべき事柄で、就中遠方にお住いの会員読者諸子に至極御満足を与え得ることと存じます。

□本号から私は不学を顧みず心霊講座を開くことにしました。実は私も余ほど以前からその考を持っていたのですが、最近佐々木斗奈美氏から親切な御注意を受けたのが動機で、大至急筆を執ることにしたのであります。できる丈枢要なる根本問題にのみ触れるようにして精進すれば今後一年間位でほぼ言いたい事を言いつくせるかと期待して居ります。何卒皆様に置かれましても忌憚なく御注意なり、御批判なりを送って戴きたい。そうする事によってのみ、最後に完全に近いものが出来あがります。私は何よりも自分免許の独りよがりに陥ることを心配して居ります。

□本号には右のような新項目が加わったので残念ながち宮下氏の小説『愛魂』は今回だけ休載することにしました。同小説の大切な個所は勿論むろんこれからで回を重ぬるに従って心霊上興味ある事件が次第に篇中に現われてまいります其所そここの小説の生命があり、又其所そここの小説が本誌に掲載された意義も見出されるでありましょう。何卒モすこしの間御辛抱をお願いします。

(W.A生、一五、七、十)


底本: 雑誌 「心霊と人生」 第三巻第八号

発行: 1925(大正15)年8月1日 心霊科学研究会

※ 青空文庫の「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に準拠して、底本の旧字表記をあらためました。

※ 底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。

※ また、HTML化に際して、章毎にページを分け、箇条書きに改行を加え、底本中の傍点表記を、下線表記に、白丸傍点表記を、強調表記に、置き換えました。

※ 入力:いさお      2007年12月18日

※ 公開:新かな版    2008年1月24日


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