心霊図書館雑誌総合案内> 「心霊と人生・第二巻

編輯室より

△私達家族はいよいよ七月十一日に十年間居を卜した丹波の綾部から立ち退き、神奈川県の鶴見に居住する事になりました。家財道具の半分は一昨年の大震火災で焼いてしまったお蔭で引越しは幾分手軽に済みましたが、それでも心の芥と共にガラクタ道具がなかなか殖えていて一と騒ぎやりました。その挙句の編輯騒ぎですから今月も落付いた気分を恵まれずにしまいました。いつもいつもんなことで読者諸君に御迷惑をかけて何とも申訳なき次第であります。

△本誌の七月号をお読みになった各地の会員読者諸君から早速御見舞やら、奨励やら、又、心霊事実の報告やらを沢山頂戴し何とも感謝の至りであります。余り沢山でとても一々御返事も出し兼ねますが、その点は平に御容赦を願います。それにつけても、あんな不完全な文字で埋もれた雑誌が、これほどの反響を起し同情を賜わるかと思えばうかうかとしては居られません。微力のつづく限り、奮励努力して御期待を裏切らぬことにしたいと切望して居ります。

△近来著しく目立つのは各地に心霊に関する雑誌の刊行されるのと怪譚めいた記事がいろいろの雑誌に掲載される事とであります。旅は道連れ世は情、本誌としてんなうれしい事はありません。種類は類似していても、各々その目的なり性質なりが相違していますから、混線したり、衝突したりする心配はめったになく、仲よく手と手とを引き合って楽しく心霊の大道を前進する事ができると存じます。ここに謹んで敬意を表して置きます。


底本: 雑誌 「心霊と人生」 第二巻第八号

発行: 1924(大正14)年8月1日 心霊科学研究会

※ 青空文庫の「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に準拠して、底本の旧字表記をあらためました。

※ 入力:いさお      2007年6月19日

※ 公開:新かな版     2007年8月24日


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