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土米の由来

 お土米と称して信心家が尊重する米粒ようのものが畝傍山うねびやまだの元伊勢神社だのから出るが、ある霊覚者の告ぐる所によるとこれは小槌虫一名出雲虫の糞だという。この虫は長さ二三寸のもので土中に棲み、モグラモチなどの餌食となる。茶褐色で関西地方に多い。虫の糞ではあるが効能はたしかにある。すなわち熱さまし、胸のつかえ、胃病、耳鳴りその他神経質のものにくそうで、三粒乃至ないし五粒を服すればよい。あまり沢山のむと却って害になるそうである。最初これを尊重するに至った由来は、今より約七百年前、一人の武士が神社の床下に身を潜めて居る時、空腹の余りこれを食ってその効能に驚いたのが初まりだという。なり沢山あるものだが神官などはわざと隠蔽して勿体もったいをつけるとの事である。


底本: 雑誌 「心霊界第一巻第九号」 

発行: 1923(大正13)年10月1日 心霊科学研究会

※ 青空文庫の「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に準拠して、底本の旧字表記をあらためました。

※ 入力:いさお      2007年1月10日

※ 公開:新かな版     2007年1月15日


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