‘第03篇 続幽魂問答’ カテゴリーのアーカイブ

続幽魂問答

2010/10/11

「心霊文庫」の刊行はたしかに時代の要求にはまったらしく、第一篇、第二篇とも従来心霊書として全く類例のないほどの熱烈なる歓迎を受けつつあります。この分で行けば日本国の心霊化もさして難事ではなかろうと思われます。本篇に収めた「続幽魂問答」並に「長南年惠物語」――これ等は共に近代日本に於ける心霊事実の白眉で世界中のどこへ待ち出しても決して恥かしくない、最も貴重なる資料であります。大方の識者の御援助によりできる丈斯うした文書を日本国民の間に普及せしめ、以て健全なる思想信仰の樹立に貢献したいと存じます。ああ日本国民の心霊化――凡そ日本国民に取りてこれほど焦眉の急務が何所にありましょう!

   昭和五年八月       編 者 誌


はしがき

 数百年前に怨を呑みて切腹した加賀武士泉熊太郎の霊魂が筑前国伎志浦の酒蔵家岡崎傳四郎の長男市治郎の躯にかかり、つぶさに幽界の秘事を物語ったことは心霊文庫の第二篇『幽魂問答』をお読みになられた方はすでに御承知の通りであります。本篇は右の後日物語ともいうべき性質のもので、不時の火災問題に関して、一たん鎮まりたる泉熊太郎の霊魂が再び市治郎の躯に憑り爰に一種別様の波瀾を捲き起したのであります。『幽魂問答』は『幽魂問答』としての価値があり、『続幽魂問答』は『続幽魂問答』としての興味があり、首尾連関して爰に掛値なしに稀有の心霊資料たる特色を発揮します。本篇も例によりて適宜に現代訳を施してありますが、原意を傷けぬ丈の充分の用意が払われていることは特に書き添えるまでもないことでしょう。――(編者)


浅野和三郎編

底本:「心霊文庫第3篇 続幽魂問答(付録 長南年惠物語)」 

心霊科学研究会

1930(昭和5)年06月20日発行

※ 青空文庫の「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に基づいて、底本の旧字表記をあらためました。

※ 底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。

※ また、HTML化に際して、底本中の傍点表記を、下線表記に置き換えました。

※ ルビ付き版はこちらです。


入力: いさお


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小桜姫物語について

「小桜姫物語」の再編集完了。

1、ルビなしのPHP化により携帯電話での表示が可能になり、キーワード検索が容易になりました。
2、HTML版は、従来誤字の修正点が未掲載だったものをバルーンヘルプにて誤字の修正点が解るようにし、底本の状態に近づけました。
3、CSSを変更して、HTMLのルビが、IE以外のブラウザでも表示出来るようにしました。

 今後、他のページも同様に再編集して行きます。

次は「新樹の通信」の再編集を行ないますが、9月1日から9月10日まで、私事多忙につき更新おやすみ。